餅は餅屋?
つい先日、弊社のシネマカメラをCanonからSonyへ入れ替えました。
元々、Canonでスチールの仕事をしていたこともあり、Canonのレンズ資産を手放すことを躊躇っていましたが、ボディをはじめレンズも全て売却しました。今日はその理由や、メインで使用していたC100mk2について書きます。
はじめに
- 「どのような撮影を、どのぐらいの人数で行うのか」それによって最適なカメラは変わってくると思います。参考程度にどうぞ。
- 普段の私の撮影は、ランアンドガンスタイル(※手持ち撮影)多めです
- 以下、Canonのことを酷評していますが、スチール撮影では圧倒的にCanonが使いやすいです。正直Sonyのα6500やα7では、とても写真を撮ろうという気にはなれません。
CanonからSonyにした主な理由
- FS5がワンオペには最適
- 小型軽量で、リグなしでも十分取り回ししやすい
- 記憶媒体は、SDカード。納品時まで撮影データは残しておきたいので、SDカードだとコスト的にありがたい※購入予定だったC200は、CFast2.0
- FS5Kとして同梱される標準レンズ”E PZ 18-105mm F4 G OSS”が非常に使いやすい
- 併用予定のαシリーズ(α7やα6500)が非常にコンパクトで使いやすい
- 機動力が問われるイベントのダイジェスト撮影などでは、αシリーズが使いやすい
- 台数を稼ぎたいとき、FS5 / α7 / α6500の組み合わせは最強?
- Canonに比べ、Sonyのインタフェースはとても使いやすく、撮影機能が充実
- 機種が違ってもメニュー画面のインタフェース、ボタンやスイッチ類の操作性がほぼ同じ
- αシリーズにもゼブラやピーキング機能が搭載。EOS 5Dシリーズには未だ搭載されず…。
- 色を合わせやすい
- 業務用ビデオカメラは、Sony(Z150/X70など)を使用しているため、Z150とFS5をマルチカムで使用しても多少のカラコレでOK!
- 周りもSonyを使用している
- 知り合いのカメラマンさんもSonyユーザが多く、一緒に現場に入った際に色々と好都合
- (目標にしている)鈴木佑介さんもSonyを愛用(※何気に重要!)
C100mk2の不満だったところ
- Lレンズを装着すると、バランスが悪い
- モニターのデフォルト位置が手前すぎて使いづらい
- ATOMOS SHOGUNなど外部モニターを上部に乗せるとバランスが悪い
- RECボタンが押しづらい
- EOSの一眼レフカメラの感覚で押し込むとRECされない
- MEDIA画面(Sonyで言うThumbnail画面)で、決定ボタンで再生できない
- 再生するには、”▶”ボタンをわざわざ押す必要がある
- レックレビュー(Sonyで言うLAST SCENEボタン)すると音声が出力されない
- なぜ?? ⇛ 仕様だそうです。
- ドラマ撮影の現場で、プレイバックしたときに音が聞こえなかったため、音が録れていないのかと本当に焦りました…。
- ハンドルユニットがグラグラする(遊びがある)
- 個体の問題かと思いましたが、レンタルした機材いずれも若干遊びがありました
- ハンドルユニットをバラして持ち込もうと思えない
- 取付に時間が掛かる
- 荷物をコンパクトにできない
- ハンドルユニットケーブルを痛めてしまいそう
- 有機ELモニターのクオリティがそれほど高くない
- 外部モニターと比較して、露出が適切とは思えない
- ピーキングの表示精度が低い
- SDカードを1枚しか挿入していない場合、該当のスロットを”SLOT SELECT”しなければ収録できない
- RECボタンを押しても録画ができず、「故障した!?」と思ったことがありました。
- SDカードが挿入されているスロットを自動的に選択してほしい
C200 / C300mk2は?
ほんの少し前までは、EOS C200を購入する予定でした。C200は、液晶モニターやフォーカスアシストなどの面で、C100よりも圧倒的に優れているので、それだけで買う価値があると思います。ただ、C200やC300mk2は、C100に比べ随分大きいので、少人数のチーム(1〜2人)では、取り回しが難しいと思います。
EOS 5Dシリーズなどと比べると、映像を撮影するには圧倒的に使いやすいC100ですが、普段使用しているSonyの業務用ビデオカメラより、痒いところに手が届かないと感じてしまう点が多かったです。
シネマカメラを検討中の方で、CanonかSonyでお悩みの方は、それぞれ購入前に一度触ってみることをオススメします。ご質問などあれば、お気軽にコメントください。
追ってFS5 IIのレビューもしたいと思います。